こぐれみわぞうのプチ日記:2004-12-19


2004/12/19(sun)ジァンジァンの楽屋にて

ジァンジァンがクローズしてからずいぶん経ったが、初めてその変身した場所に行った。5人のアーティストが20分の持ち時間でソロをやるという、AYUOさんの企画で、大熊さんも声をかけてもらった。5人の絡みはいっさいなし。「せっかくなので最後に共演者全員で」などと意義など考えずにセッションをやらされたりすることが往々にしてあるのだが(ただ同じ場所にいるだけで一緒にやらなきゃいけないなんて安易すぎる!)、きょうはさすがに潔い、いい企画だった。

三味線の高田和子さんは2曲演奏されたのだが、その声はピンと張っていて心地よく、2曲目はもはやプログレで素晴らしかった。明日は正統派の演奏会に出られるそうだが、チラシを拝見したところずらり懐かしい曲名が並んでいてびっくり。山田流筝曲の「岡康砧」という曲は、わたしが師範名取を襲名した際の披露目曲だったのだ。

巻上さんはあいかわらずおもしろくていうことなし。きっと日々いい時間を過ごしているのだろう。どんなこともスポンジのように吸収して咀嚼して消化(昇華)し続けているように思う。健やかで勢いのある氣がからだ中にみなぎっているように感じた。表現者としてここまでの境地にたどり着けたら最高だ。

大熊さんには珍しいソロライヴだったが、滅多にひとりではやらないわりに、なかなか聴かせてくれるいいライヴだった。ぜひ2丁吹き極めてくださいよ。大熊さんしか出せない音の2丁吹き。

そういえば、この「公園通りクラシックス」が「ジァンジァン」の楽屋だった頃の今から10年前の歳の瀬に、はじめてここで巻上さんに会ったのだった。そのときはただひと言あいさつしただけでしたが、とても感慨深くて、つくづくいい10年だったとうれしい気持ちになりました。

[link:4] 2004/12/20(mon) 18:00