こぐれみわぞうのプチ日記:2005-02-20


2005/02/20(sun) サプライズ・ゲスト

昨年旅立った祖父の一周忌の法要で浅草へ。一年がこんなに早く過ぎていったのはこれが初めてだ。世の中にはとてつもなく悲しいことがあることも初めて知った。と同時に、この家にこうして生まれてこられたことが、本当にありがたく、奇跡のように素晴らしいことなんだと、これまで以上に強く実感するようにもなった。
そんなことを感じているわりには、あまりにのん気に過ごしているので、きっとご先祖様たちは言いたいことだらけで困っているだろうけど、二人しかいないうちのもう一人の孫(5歳下の従弟)は、私の分まで立派に成長していってくれてるので、これでプラスマイナスゼロっていかがでしょうか、なんてお祈りばかりしているのでした。

で、圧倒的にプラス部分をかせいでくれている従弟と、ジェスロ・タルの来日の話などをしながら法要を済ませ、最寄り駅に車で送ってもらうついでに叔母(祖父の娘、従弟の母親)夫婦の家へ。代々住み続けてきた家と敷地を引き払い、来年完成する超高層マンションに引越すまでの仮住まいとして日本橋のマンションに入ったそうなのだが、なんともいい立地&いい部屋で、関係のない私まですっかり気に入ってしまった。ちなみにこの叔母は女優ばりにかわいくて、実年齢からかけ離れた若さを保っているうえ、いつも明るくて楽しくて思いやりの塊のような優しい女性で、私にとっては、物心がついた頃から一番の憧れのような存在。この叔母のおかげで親族一同、祖父との別れがずいぶんと癒されたものだ。

すっかり叔母の家でくつろいでしまい、予定より遅れて自宅に戻ると、川口隊長がこれからGideon(カバレットキネマにも出演したロンドンから来日中のテューバ奏者)たちのライヴに楽器持参で(←つまりそういうことですね)観に行くそうで、私も慌てて再び出動。鬼怒さんたちのWAREHOUSEとの対バンだったのに、着いたときにはすでにWAREHOUSEの演奏は終了していたのは残念。隊長はGideonたちのバンド「FARMYARD ANIMALS TRIO」にサプライズ・ゲストとして登場、
「俺自身が一番サプライズしてるよー」
と言いつつも、火を吹くようなソロを聴かせてくれた。いやー、さすがっすね。
その後のWAREHOUSEとFARMYARDのセッションにも誘われた隊長は、もらったばかりの譜面をなぞって備えていたところ、その曲は早々に終了、
「オレ、この曲に入る予定だったんだよねえ」
とひゃらひゃら笑いながら
「またサプライズしちゃったじゃん」
などと言っていたら、鬼怒さんはアンコールでもう一度その曲をやるつもりにしていたようで、ラストに再び招き入れられ、結局最後まで隊長自身がサプライズするゲストだった。

[link:56] 2005/02/25(fri) 02:01