こぐれみわぞうのプチ日記:2006-03-14


2006/03/14(tue)戸山公園番外編

大熊さんが某所でこのように書いていましたが、

「戸山公園は陸軍兵学校の跡地。
 日本の軍楽隊・鼓笛隊・ブラスバンドの発信地だった。
 (以下の軍楽サイト?の下の方に説明がある)
 http://homepage3.nifty.com/marching_along/books/book3.html
 その土地の記憶を呼び出し、対話し、成仏して気持ちよく消えてもらう…、
 そんなつもりの音楽のプランだった。」

かつて戸山公園で響いていた音楽の記憶は、もしかしたら森が憶えているかもしれない・・・そう思わせるできごとがありました。


2日目の公演が終わってからまもなく、衣装を着たまま楽器も持って、すぐそばの箱根山にある円形劇場跡で記念撮影をしようと、ちょっとした斜面をのぼって移動し始めたとき、背後の下のほうから、
「すいません!」
という若い男の子の声がしたので振り返ると、高校生くらいの爽やかな少年がいて、
「さっきはありがとうございました!」
とお礼を言ってくれたのですが、お客さんとして観てくれていたようには見受けなかったため、一瞬、なんのことかわからず、きょとんとしたところ、
「素敵な演奏をありがとうございました!」
と言ってくださり、感激して、
「とんでもないです!こちらこそ観てくださってありがとうございました!」
とお返しすると、
「とんでもないです!本当にありがとうございました!」
と真心のたっぷり詰まったあったかい言葉をくれました。
その後も、何度も何度もお辞儀をしてくれて、あまりの嬉しさに背中に羽根が生えたかのようでしたが、不思議なことに、この少年が話しかけてくれるまで、こんな近くにいた記憶がなく、まるで突然現れたかのような感じだったのです。
終演後、あの場所に、若くて爽やかな高校生くらいの男子がいたら、私はおしゃべりしながらでも目で追ってるはずなんですが(笑)、声をかけられるまでは、まったく見た記憶がない。
しかも、少年と言葉を交わしているとき、私は斜面をいくらかのぼったところにいて、少年は斜面のふもとといった辺りにいたため、私は少年を見下ろすような位置だったのですが、その間、これまた不思議なのですが、少年とだけ話をしているような気がせず、まるで彼は戸山公園の森を代表しているかのように、木々も一緒にお礼を言ってくれているかのように感じたのです。

もしかしたらあの少年は、森の精だったのかも・・・。

少年自体は、ふつうに人間として存在しているとしても、話をしてくれたときは、森の精のおつかいをしてくれたのかもしれません。

公演から2日経ちましたが、実は、日が経つにつれて、この光景を鮮明に思い出しています。不思議です。

ちなみに以前、全国ちんどん博覧会を大阪の天満宮でやった際、ふつうのおばちゃんがずいぶんと喜んでくれた様子で、
「ありがとう!ありがとう!がんばってね!」
と腕をギュっとさわってくれたとき、痛かったわけではまったくないのに、全身に電気が走って、なんだかものすごいパワーをもらったように感じ、その瞬間、このおばちゃんは、芸能の神様のおつかいだ、と確信したこともありました。

とはいえ、こういうのは単なる思い込みとも言われるかもしれませんが、私にとっては森の精であり、芸能の神様でした。
彼らはきっと、いろんなカタチでわたしたちの目の前に現れてくれるのだと思います。

このところ、こうしたスピリチュアルなことがいろいろと起きているような気がします。
いままで閉じたままだったどこかが、最近になって、わりと頻繁にひらくようなった気もしています。


それにしても気持ちのこもった「ありがとう」には、本当にパワーが詰まってますね。泯さんが普段いらっしゃる山梨県白州の「身体気象農場」の皆さんが、終演後、まったく曇りのない笑顔で、
「お疲れさまでした!ありがとうございました!」
と言ってくださったのも嬉しかった!皆さん、あまりに素敵なお顔つきだったので、涙が出そうになったほど。
そんな彼らが、農薬や化学調味料の類いはいっさい使わず、大切に作ったお茶やお味噌をおみやげにくださったので、これからおいしくいただくのが楽しみです。

[link:111] 2006/03/15(wed) 12:08