みわぞう sings 三文オペラ

国内外から大反響!お寄せ頂いたコメントを一挙公開!(敬称略)

Dagmar Krause/ダグマー・クラウゼ
ブレヒトソング/アイスラー歌手の第一人者 Slapp Happy, Henry Cow, Half the Sky (みわぞう、大熊らとのユニット)

A most wonderful performance of Die Dreigroschen Oper from Miwa, Wataru and the entire ensemble.
Miwa is such a wonderful singer and I loved the arrangements.
You are all brilliant and what a labour of love to have translated the entire work into Japanese.
I would say it is of cultural significance.

Frank London/フランク・ロンドン
The Klezmatics、アメリカのクレズマー音楽の第一人者

It's FANTASTIC! I love it in Japanese.

Zalmen Mlotek/ザルメン・ムロテック
NYに100年以上現存するイディッシュ劇場の芸術監督、「屋根の上のバイオリン弾き」イディッシュ語版芸術監督

Fantastic production !!!! You sound great !!!!

細川周平 国際日本文化研究センター名誉教授

この場所にこの歌声、それにこの歌詞にこの楽隊。
「三文オペラ」の笑いと皮肉はこういう上演でこそ発揮されたと思う。
百年前ベルリンのカバレットが、昭和日本に移植されるとこういう空間に変貌するのか、と現場入りしてしばし呆然としました。

大田美佐子 神戸大学大学院准教授、クルト・ヴァイル研究

今日性を照射する切れ味鋭い大岡訳、歌姫みわぞうの驚きの七変化、小編成でも劇効果として巧みな三文オペラサウンドを実現したミュージシャンたち。
原作の面白さにもおもわず覚醒してしまう、オリジナリティーあふれる三文オペラ、ゼひご覧ください。

「Mercure des Arts」Pick Up (2021/3/15)より抜粋
この三文オペラは、原作の言葉と音楽の重要な部分を損なわずに構成されたうえで、稀有なオリジナリティーを発揮している。
大岡淳の新訳は、リズミカルかつドイツ語の響きと音楽との掛け合いを意識し、身体的に言語のダブルミーニングが腑に落ちるしかけに満ちている。
その大岡が新たに上演台本を書き下ろし、語り、歌、紙芝居を担当して芸達者ぶりを思う存分披露する。
歌姫みわぞうはパーカッショニストが出自だが、ポリー、ジェニー、ピーチャム夫人のみならず、メッキース、ピーチャムまでの個性豊かなキャラクターを七変化で歌ってしまう。
そして、小編成ながら、劇的効果が巧みな三文オペラサウンドを実現した音楽家たち。彼らのサウンドは、ヴァイルがブレヒトの詩に対峙して生み出した音の「思考」を損なわずに受け継いだものだ。
音楽劇とカヴァレットの境界線を行き来する「みわぞう sings 三文オペラ」にとって、月世界はまさに三文オペラが生まれた1920年代のワイマールキャバレーを彷彿とさせるうってつけの舞台であった。

桑野隆 ロシア文化学者・早稲田大学名誉教授

大岡さんの訳のあざやかさには改めて感心しました。
また、それをもとに何役もこなすみわぞうさん歌と演奏、演技にも圧倒されました。ビデオとはいえ、十分に臨場感を味わうことができました。
トークも興味深い話が多々ありましたが、私としては大熊さんの見解にいちいち共感をおぼえたしだいです。

大島幹雄 ノンフィクション作家、サーカスプロモーター、サーカス学会会長 (「デラシネ日誌」より抜粋

全編通した「三文オペラ」。文句なしに楽しめた。
大岡の見事な進行と紙芝居にみわぞうの七変化の歌と芝居に引き込まれた。
なによりステージの佇まいがとても素敵だった。
ひとりで歌い分けるというのは簡単なことではない、単調にもなりかねない、それを登場人物になりきることで、作品のアクセントをつけることにもなった。
この手法で奥行きを与え、さらにはみわぞうの魅力も増幅させていった。
特に死刑に臨むメッキーの歌にこめた思い、階級社会の矛盾、不合理さを見事に歌いきった。
小さな舞台で見る「三文オペラ」の魅力を見事に引き出した野心的な試み、十分に堪能させてもらった。
何度でもいろいろな工夫を加え上演してもらい、みわぞうのライフワークにしてもらいたい。

伊達政保 批評家

ブレヒト=ヴァイルの『三文オペラ』が、豪華なステージのミュージック・ショーとして現在に蘇ったのだ。
ブレヒト・ソングをライフワークとするこぐれみわぞうと原作の「超訳」で知られる大岡淳の歌と語り、大熊ワタルらの演奏は、オペラの全曲を語りで繋ぐという方法で、1920年代末の実際のステージをあたかも見ているような気にさせる。
曲ごとに衣装を変えるみわぞうの歌はその時代の頽廃的雰囲気まで伝わってくるようだ。
このオペラは大衆ばかりでなくブルジョア、政府閣僚に至るまで圧倒的に評判を呼んだ、まさにドイツワイマール共和国の崩壊直前を象徴する作品である。
それを歌と演奏主体で今の時代のものとして彼らは表現したのだ。

鈴木孝弥 音楽ライター・翻訳家

トークの最後までとても楽しく拝見。
みわぞうさんのライフワークだけあって、音楽劇としての内容はもとより、歌い分けも含め、みわぞうさんのポテンシャルが見事に発揮される構成・演出。
ヴォーカリストとしての華と厚みに感じ入りました。
三文というくらいですから通俗的じゃないと価値がないし、あんな風にみわぞうさんが何役分も歌うミニマリズムと、そこに音楽のアレンジのストリート・フィーリング、そしてもちろん大岡淳さんの言葉のアダプト術も(紙芝居も)あいまって、とても“現代風”のスマートな面白さが立っているのが痛快。

塚田美紀 美術館学芸員

これは大変なものが生まれてしまっていたのですね!
みわぞうさんの七変化もさることながら、大岡淳さん、ものすごい・・・。
みわぞうさんもトークでおっしゃっていましたけど、歌への日本語のハマりっぷりがとにかくすごかった!
それにしても月世界という場のすばらしさ。
ただただ、呆然、です。

多和田真太良 玉川大学准教授・演出家

久しぶりに三文オぺラをじっくり見聞きできて耳福の時でした。
学生版よりやはりオトナなビターな味わいがたまりません。
身体中に染み入るバンドの調べが忙殺されて疲弊している心身を解してくれます。
大岡さんの八面六臂の活躍と堂々と真ん中で歌い上げるみわぞうさんのコンビネーションが絶妙でした。
「ことば」は必ずしも口からだけでなく、特にみわぞうさんの目から発せられていますね。
身体言語が指し示すものがパフォーマンスにいかに有用で、またつよいメッセージを持つかを改めて考えました。

藤森かよこ 執筆業、ブロガー、福山市立大学名誉教授

大岡さんの三文オペラのミュージカルを拝見して、自分もみんなも楽しむための演劇というものがあるんだと、遅ればせながら知ることができました。
私は、なにか演劇という実践をややこしく考えて自分を狭めていたようです。

高岡智子 龍谷大学准教授

すばらしい。
いろんな三文オペラがあっていい、あるからおもしろい、なるほどと思いました。
だから何年たってもブレヒト=ワイルは古びない、というかいつもどこでもアクチュアルなのですね。
対談とてもおもしろく聞かせていただきました。

山口恭子 ドイツ在住の作曲家

この作品が90年以上前に書かれたとはとても思えない新鮮さにハッとしたし、やっぱり三文オペラは時代を超えた普遍的な作品だと再認識。
大岡さん、ここまでするりと身体の中に入り込んでくる日本語で語られると、三文オペラではなく最近の世の中の事件の話のような気さえしてくる。
そして驚くほど芸達者で肝が据わっている。
みわぞうさんは、どんな役をしていてもスッと筋が通って品があるのが素敵。
アフタートークもとても良かった。
今回のアレンジは何だか音が薄っぺらくてふにゃふにゃちょっとチープな感じもあって、それが三文オペラという作品・今回の上演にはぴったりだった。
もっと音楽のアレンジが褒められても良い。

小塚類子 イラストレーター

劇的にスケールアップした歌唱と表現力、ゴージャスな演出、ヴァイルの難曲も軽々こなす演奏陣も見事な上に大岡さんの翻訳台本語り、歌、絵、踊りが凄い!
この状況下、プロテストの意味合いもある作品を華麗にセクシーにこなすみわぞうさんの力量はますます進化。

★空前絶後の三文オペラ!愛と知的な戦略がぴったり一致する爽快な舞台!
 (音楽ホール企画制作)

★何も知らずに見てもちゃんと伝わるし面白い」のはすごい!
 ぜひ再演をお願いします!
 (大学教員)

★みわぞうさんの歌は圧巻でした。
 “お約束”をあざ・・と・かわいく・・・・使いつつ、オリジナルな表現を繰り出されていた。
 チンドンの風味による、“お出汁感”、あるいは“漂流感”。
 越境的な雰囲気、それから、歌舞伎から大衆演劇を経て吉本新喜劇や現代のジャニーズにまで到るような、日本の大衆演劇?の風味もどことなく感じられるような気がしました。
 大戦間に作られた音楽でありながら現代の社会に通じる内容が響いてきて、その二重性も楽しみました。
 登場人物たちのドタバタも図り合いも、登場人物が持つ愛すべきしたたかさややるせなさも、なんだか少し遠いところにあるような、でも、生きるってこういうことだったよね!と思い出すような舞台でした。
 (大学教員・音楽家)

★二人の演者さん(歌が上手い!これに尽きる)の説得力と毒と湿り気を含んだヴァイルの音楽が1930年代のヨーロッパと今を、異次元とここを結びつけて不思議な体験だった。
 アフタートークでの大田さんの「音楽は言葉と結びつくことで人の心を突き動かす」という言葉が強く印象に残った。
  (音楽家・指揮者)

★「超訳」者・大岡淳氏による、語り・台詞・歌・身振りのすべてが、印象深い。
 観客である自分自身が、素人である境界を越えないぎりぎりのところで、最高度にパフォーマンスしているかのような心地になる。
 (元高校教員)

★現実なのか音楽の世界なのか、その行き来なのかそれさえもわからないような時間軸に連れていかれた感じ。
 最後のバッハのようなコラールは、こういうことだったのかと謎が解けたような気もした。
 歌を支えるというか先導する和音というか音響がとても美しい。
 ズレさえも包み込むような、包容力のある美しい音楽。
 (ピアニスト)

★みわぞうさん、あんなに素敵な歌い手さんだったのですね。
 びっくりしましたし、魅了されました。
 東京芸術劇場のも見に行きましたが、ああいう少人数の方が(会場も素敵でしたね!)猥雑な感じが出て、テキストや歌そのものに集中できました。
 (翻訳家・コラムニスト)

★この演出や楽曲アレンジも絶妙なローカライズで、こういう形の文化の継承にはまだまだ可能性がありそう。
 テクストがお客さん側にも開かれていて、オーセンティシティの押し付けを回避しているコンテンツだなぁとしみじみ感じました!
 アフタートークも非常に面白かった。
 (音楽教育学者)

★月世界はとてもよかった。
 なぜなら、失くなりそうな場に別の価値を与えるような舞台が似合っているから。
 (ソーシャルワーカー)

★三文オぺラ、すばらしくて感激しています!!
 舞台と音楽が圧倒的で、チンドンも違和感なさすぎて笑うほどです。
 (大学技術職員)

★聞き応えある演奏。翻訳者大岡淳さんの芸達者ぶりに舌をまきました。
 造詣の深いアフタートークは凄く良かったです。
 ためになったし面白かった!
 (劇団主宰者)

★みわぞうさんの憑依するような歌声に引き込まれました。
 (大 学 院 生)

★素晴らしかったです。
 演奏からトークまで、門外漢でもどっぷり浸かることができました。
 (ピアニスト)

★素敵な歌、演奏、翻訳、演出、場所全てにうっとりしながらも、強烈な言葉にゾゾっと体が引き締まる。
 みわぞうさんの表情から伝わってくるもの、そして日本語の力、臨場感たっぷりの効果的な音に夢中になった。

★最高でした!
 とても面白かったです。
 久しぶりにいっぱい笑いました。
 三文オペラの輪郭がくっきり伝わってきてとても楽しかった。

★セリフのアクセントとプロミネンスのつけ方がうたを専門とされる方と ことばを専門とされる方で違うように感じられました。
 しかし両者とも単一的な方法によるのではなく多彩で驚きました。
 コロナ禍がおさまりましたら再演していただけることを願っております。

★とにかく凄い、良かった。戯曲の中に入っていっちゃった。

★三文オペラにばっちりハマった奇跡的とも言える空間でした。

配信ご視聴は4/4 23:55まで(アンコール配信中)

【神戸公演】
昭和の時代から神戸に輝き続けるグランドキャバレーでの公演(世界初演)
神戸 LiveHall クラブ月世界 (クリックして視聴サイトへ)

【東京公演】
ロンドンの下町に通じる秋葉原が誇るライヴハウスでの公演
秋葉原GOODMAN(クリックして視聴サイトへ) 

photo by 前澤秀登(1,4)、内池秀人(2,3,5)
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